テニス肘NAVI:上腕骨外側上顆炎

上腕骨外側上顆炎

ちょうど野球肘が上腕骨内側上顆炎をさしているのと対をなすことになります。 テニスのストロークによる過大な負荷が繰り返し肘の筋肉・腱に加わることにより、そこに微細な断裂と炎症が起こり、ついには組織が変性してしまうことが原因だとされています。テニスでボールを打ったりラケットを振るなどのストロークを繰り返し行ったことで、肘や腱に炎症や細かい断裂がおこる病気をテニス肘といいます。テニス肘はすでに1873年に医学論文に記載されているほど昔から認識されている肘の障害です。

 

これらで治らないばあは、手術が必要になる場合もあります。正確にはテニス肘には肘の外側が痛むバックハンドテニス肘(上腕骨外側上顆炎)と、肘の内側が痛くなるフォアハンドテニス肘(上腕骨内側上顆炎)との2種類があります。もちろんテニス以外の腕を使うスポーツでも起こりますので、ゴルフでもなることがあります。

 

原因は、テニスなどで手を使いすぎて、強い負荷が繰り返し肘の筋肉や腱に加わる、また、ゴルフ、家事や労働などによるものもあります。報告により若干の差はありますが、テニス肘の80〜90%はバックハンドテニス肘であることから、現在ではテニス肘というと上腕骨外側上顆炎のことをさしています。テニス肘を起こしやすくする要因としては、練習過多、加齢による変化、筋力および筋柔軟性の低下、稚拙なスポーツ技術、不適切な用具の使用などがあげられ、これらが相互に作用してテニス肘を発症させます。

 

症状は、肘の外側痛み、握力が落ちてラケットが握れなくなる、タオルしぼりやものを持ち上げたりつかんだりといった、日常生活の中の動きにも障害があらわれます。テニスが原因ではない場合もあります。 治療は、局所を安静にする、テニスの休止、局所をよく冷やす、湿布、消炎鎮痛剤や副腎皮質ホルモン剤の使用、サポーターなどの装具で肘を固定するなどです。

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